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ホルモン補充療法(HRT) hormone replacement therapy

エストロゲンを補充することによって、更年期に現れる症状・変化を緩和し、また、老化による症状を予防しようとする医学的療法のことです。しかし、エストロゲン単独の補充療法(ERT)では副作用があるため、プロゲステロンを併用して用います(HRT)。

女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)のバランスがくずれ身体に変化・老化が起こるのは、卵巣機能低下によるもので、閉経前後のエストロゲンの減少が大きく関わっています。一般にその時期は更年期と呼ばれ、その諸症状が更年期障害といわれています。ほてり、皮膚の乾燥による痒み、性交痛、腰痛、不眠など数百種の症状があり、個人差があります。HRTは、日常生活の辛い更年期障害を緩和するために、エストロゲンの不足がもたらす症状に対して効果があるといわれています。

エストロゲンは、女性に多い疾患の予防としても効果が指摘されています。骨粗鬆症、動脈硬化、心血管系疾患、尿失禁、アルツハイマー、認知症などの発症率を低く抑えることが知られています。しかし、エストロゲンには副作用として、不正性器出血、子宮がん・乳がんの発生率が高くなるなどの報告がなされ、現在ではいろいろな投与方法でリスクを回避する方法がとられています。

エストロゲンとプロゲステロンを併用するHRTには、肝臓障害や消化器障害の発生が少ない皮膚貼付式の経皮的吸収剤と、プロゲステロン経口薬などのHRTがあり、閉経前後の投与時期によっても、逐次投与か連続同時投与などかによっても投与方法が異なります。しかしHRTの不適応の場合として、各種のがん、肝機能障害、血栓性疾患、高血圧、糖尿病、胆石症、片頭痛、肥満、喫煙者があげられています。

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