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女性学 women's studies

1960年代に欧米で始まった第二期フェミニズムから生まれた新しい学問領域をいいます。女性学は、女性が「女であること」により不利益をこうむる女性差別の実態を明らかにし、女性差別を再生産する装置を解明し、差別をなくす方向性を展望することを目的としています。

女性学は、従来の学問のあり方を根本的に問い直すことから始まりました。
というのは、それまでの学問の担い手は、男性(とりわけ男性の障害をもたない、優勢とされる、しかも上層の階級の白人男性)によって構築されたものだったために、そこには女性の経験は反映されていませんでした。
女性は無自覚のうちに男性の視点を基準とし、それを自明(当たり前のことと思い込む)としてきたからです。
歴史をhistory(彼の物語)と表すのに対して、当時の女性たちはherstory(彼女の物語)と言いかえ、女性による女性のための女性に関する知の蓄積から始めたのです。
1980年代に女性学は、社会のあらゆる事柄から社会を認識し、分析するための有効な概念として、社会的性別としてのジェンダーを発見しました。その結果、ジェンダーはあらゆる学問領域にとって欠かすことのできない視点として認識されるようになりました。女性学は現在、ジェンダー研究として総合的・横断的な学問領域に位置づけられつつあります。

また、この女性学からは、「男であること」「男らしさ」の束縛から解放されもっと自分らしく生きたいと願う男性の中から男性学も登場しました。

日本では、1970年代半ば頃から女性学関連講座を置く大学が現れ、1970年代後半には、

が相次いで設立されました。1977年には

が開設され、女性学・ジェンダー研究に関する情報提供、研修事業、各種女性会議の開催などの事業が行われています。

(2005年9月追補)

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